「進化したPFC」マルシン ブローニング・ハイパワー コマーシャル X-PFC 組立キット その2 組立:パーティングライン処理
こんにちはです(^○^)
前回は開封の様子を書きました。
今回から、いよいよ組み立てていきます。
パーティングライン処理
今回購入したのは組み立てキットモデルです。
なので、スライドやバレル、フレームには
「パーティングライン」という線が入ってます。
世の中のほとんどの樹脂製品は
金属の型(金型)に
程よく溶けた樹脂を高圧で叩き込んで形を作るという
「射出成形」という方法を使って作られております。
この成形方法は短時間で成形が終わるので
大量生産でき、その分コストを抑えることができます。
ただし、型を使う関係上、
どうしても型に合わせ面が存在します。
ここで言うパーティングラインはこの型の合わせ面の線です。
なので、指で触ると微妙に段差がついていることがわかります。
これをうまく処理して線を消し、
実物と同じように線がない状態に持っていく作業を
パーティンライン処理と言います。
長くなりましたが、パーティングラインを処理していきます。
デザインナイフ(カッター)で線を削る
取説にやり方は載っていますが
まずはデザインナイフ(もしくはカッター)の刃を
パーティングラインに立てて当てて
パーティングラインを削っていきます。
こんな感じで、スライド、バレル、フレームともに
真ん中にパーティングラインがあるので削ります。
「痕が思いっきりつくじゃないか!」
と心配されるかもしれませんが、
後から紙やすりで綺麗にするので
遠慮なくガリガリ削ります。
指で触ってみて段差が感じられなくなったら
次のステップに進みます。
400番紙やすりで研磨する
パーティングラインを削り終えたら
紙やすりでスライド、バレル、フレーム全体を研磨します。
番手は400番→600番→1200番またはスチールウール
の順で僕はやってます。
(取説では400番→800番だったはずです。
人によって番手の選び方が違います。)
曲面は指で、平面は下のように
木のいたに紙やすりを貼り付けて研磨しています。
紙やすりは一方向に研磨したら、
それと直角になるように研磨するを繰り返します。
400番で研磨するとこんな感じです。
今回、研磨していると、
トリガーガードにでっかいランナー痕があったので
念入りに研磨しました。
ちなみに研磨後の手のひらはこんな感じになります。
これ削れたプラスチックの細かい粉です。
なので、この作業を行う際はマスク必須です。
僕の場合、一つの番手が終わったら水洗いしています。
水洗いして外に置いて乾燥させている間に
他の部品を研磨すると、
次の番手に行く頃には乾いており効率が良いです。
600番紙やすりで研磨する
400番で研磨したら次は600番の紙やすりで研磨します。
研磨した後の様子はこちら。
1200番紙やすりとスチールウールで研磨する
600番で研磨し終わったら仕上げです。
平面は1200番の紙やすり、
曲面はスチールウールで研磨します。
スチールウールとなんとなくかっこよく言ってますが
なんのことはない、台所用の金たわしです。
これを使うと曲面は楽になります。
特にトリガーガードのような
紙やすりでは研磨しにくい曲面は重宝します。
ただし、非常に細かいプラスチック粉が飛ぶので
換気・マスクは必須です。
1200番、スチールウール後はこちらになります。
写真ではわかりにくいですが、
バリバリにパーティングラインが立っていた時に比べて
とても滑らかな指感触り仕上がります。
特にハイパワーはフレーム下面の曲面が綺麗に仕上がると
手に吸い付くように滑らかになる印象があるので
パーティングライン処理を頑張る価値は十分あります。
昔に作ったハイパワーもパーティングライン処理を頑張って
滑らかにしたのですが、今回もいい出来に仕上がりました。
次回から部品組み込みに入ります。(今回は一筋縄ではいきませんでした。)
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