「マルシンの隠れた名機」マルシン ブローニング・ハイパワー その3:発火

前回はこのモデル特有の機構から発生する持病についてと
その克服方法について解説しました。

今回はいよいよ発火していきます。

と、その前に・・・

マルシンのブローニングハイパワーは、
現在ベレッタM9に使用されているNew PFCとは
異なるカートを使用します。

というより、
ブローニング・ハイパワー:New PFCの1代目
ベレッタM9:NewPFCの3代目
といった形です。

3代目の方が1代目よりもパワーがありますが、
華奢なブローニング・ハイパワーには過剰なようで
今でもパワーの弱いPFCを使用しているようです。

では、発火です。

動画の途中でもたついていますが、
前進したスライドがあとちょっとのところで止まってたらしく
スライド後端を少し押してやったら発火できました。

装弾数13発で3マガジン分発火。
最後の方はマガジンリップが少し開いてしまったのか、
フィードランプにカートが突っ込んで止まるジャムが発生。

それでも4発だけで発火成功率90%です。

前回紹介した、スライドの上下ガタをなくす加工は
難易度が高い加工ですが成功すれば本来の実力を発揮してくれます。

ただ、動画でももたつきましたが、
すり合わせが不足していると後退量不足、
前進中にスライドが止まるなどの症状が現れます。

また、スライド後退にエネルギーを食われるのか、
キャップに穴が開かずに音が小さいことがあります。

やすりでスライドがフレームに無理なく入るようになった後に
地道なすり合わせが必要です。
(レール部にオイルをつけずに、
手動でひたすらスライドを動かして動きをスムースにする)

また、どうしようもないのがマガジンリップです。

マガジンは薄い鉄板でできているようで
リップ部がよく変形します。

変形してくるとこんな感じの
カートがフィードランプに突っ込んで止まるジャムが起きます。

この症状だけは根本的な対処法がない為、
突っ込むジャムが起きてきたら
マガジンリップを少し狭める調整が必要です。

最近のタナカワークスやタニオコバのモデルガンと比べると
古い設計なのと、価格帯も相まって手がかかります。

しかし、地道な調整をすれば
相当快調に発火させることができます。

その証拠と言ってはなんですが、
最後にここまで黙っていたことをカミングアウトします。

 

実は、このモデルガンのスライド、バレル。
交換した2代目なんです。

 

学生時代購入した当初のスライドは
ガタをなくす調整をしたあと大変快調で
発火遊びのフィナーレにいつも駆り出しているほどでした。
(当時は箱だし快調のモデルガンがMGCくらいだったので)

そのためか、大雑把にしか数えていませんが
おそらく累計1000発ほど発火した時に
バレルの付け根とスライド後部が同時に破損しました。

(あまりに衝撃的な姿になったので
写真を撮ったのですが見つからない・・・)

こんな感じで、
調整が決まれば壊れるまで快調に遊べるモデルガンになります。

玄人好みの楽しいモデルガンです(^ ^)

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