「進化したPFC」マルシン ブローニング・ハイパワー コマーシャル X-PFC 組立キット その5 発火

こんにちはです(^○^)

前回は、息の長いモデルゆえの
組み立て上の細かなトラブルに対処した上で
無事、組み立てを終えました。

オイルなしでの手動作動により
部品同士の当たりをつけたので
洗浄後、オイルをつけていよいよ発火です。

X-PFCはC-tecさんのカートリッジのように
弾頭側がシリンダーの役割を果たす構造となっています。

そして、使用するOリングは1個のみです。

マルシンのPFCは最大でOリングを3つ使って
発火時のガス漏れを防ごうとしていた時代があります。

今回は材料もアルミとなり、
プライマー側にネジ締結部がある構造も見直して
満を持してリリースしたようです。

発火・・・きみ、ほんとにハイパワーか!?

はい。

当たりつけるために
オイルなしで手動で動かしたりしましたが、
7発目あたりにジャム以外は全弾発火成功。

それも、持病もなしにです。

組み立てキットを何個か組み立た方は
驚嘆されていると思いますが

普通、組み立てキットで組み立てたモデルガンは
最初はまともに動かないのが普通です。

キット組み立てである程度快調に発火した
同社ベレッタが傑作キットと呼ばれる所以です。

そして、驚くべきは発火音。

こちら、タナカ デザートイーグルと同条件で測ったものです。
MAXの数値をご覧ください。数値、覚えましたか?

以下は、同条件で測った各社発火音圧です。

タナカ デザートイーグル(シングルキャップ):83dB
タナカ デザートイーグル(ダブルキャップ):90dB
タナカ トカレフTT-33:88dB

・・・はい。
89dBという数値は、
タナカワークスのエヴォリューションシリーズ並みに
発火音が大きいということになります。

(もちろん、本格的な騒音計ではなく、
iPhoneアプリで測定ですので
数値は参考値です。)

ちなみに、発火した後のキャップの様子はこちら。

でっかく穴が開いてます。
これは音抜けが良いのも納得です。

また、手に来るリコイルもタナカワークスの
エヴォリューションシリーズなみにグイグイきます。

「きみ、ほんとにあの大人しいハイパワーくんか!?」

と思ってしまうくらいのヤンチャぶりです。

なお、7発目のジャムは
どうやら装填不良のようでした。

クリアしたカートを分解すると、
未発火の火薬が出てきました。

どうも、マガジンリップから衝撃で飛び出したようです。

「下宿モデル」の大進化

マルシンPFCは紙火薬の汚れにより
連続発火が難しかった時代に

カートリッジ内で発火が全て完了するので
チャンバーがそこまで汚れず
連射が楽しめる画期的な「閉鎖系カート」として
販売されたカートリッジだったそうです。

最初はワルサーP38、そして
ブローニングハイパワーが販売されましたが
「下宿モデル」なんて言われてしまうほど
音が小さかったとのこと。

それが、何十年にもわたって改良され続け
X-PFCとなって、帰ってきました。

ダブルキャップカートに迫る発火音、
他社最新改良機種に迫るリコイル、
組み立て即快調
(ついでにカートの他機種共通化)

の三拍子が揃った傑作です。

「もう下宿なんて呼ばせない!」

そんな大進化したブローニングハイパワー、
機会があれば発火してみてください!

〜その6に続く〜

 

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