「生まれ変わった凶銃」タナカワークス トカレフTT-33 その4:発火

こんにちはです。

前回はタナカワークス社が行った耐衝撃対策についてお話ししました。

今回はいよいよ発火していきます。

発火

 

 

 

カート8発で掃除せず3回再装填でのべ24発発火させましたが
2マガジン目の5発目で不発があっただけで
他、ノントラブルで発火できました。

発火成功率は驚異の96%!!

快音インナーだけあり音が大き良いですが
何よりも物凄い安定感、安心感が素晴らしいです。

壊れる気配が全くありません。

前々回、Twitter上でちらほらと
バレル破損報告があったためにちょっとびびってたのですが
僕の個体は全く問題なしだったようです。

音はどれくらい大きい?

さて、音はどれくらい大きいのでしょうか?

Twitter上でも、僕自身も「音が大きくて迫力がある」と
コメントがあったり感じたりしたのですが、
数値で表すとどれくらいでしょう?

ということで、デザートイーグルでも行った
音圧測定をやって見ました。

測定条件はデザートイーグルの時と同じ、
本体右側面から50cmのところで
iPhoneのアプリ「デシベルメーター」で測定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「MAX」の下の数値が、発火時に測定した音圧の最大値です。

88dBもの大きさの音が観測されています。

88dBに近い90dBの音は、

  • カラオケ店の中
  • すぐそばにいる犬の鳴き声
  • 人の怒鳴り声

といったかなりうるさい音と同じくらい大きな音となります。

デザートイーグルのノーマルカートで83dB
同ダブルキャップカートで90dB

ですから、ダブルキャップカート並の爆音ということになります。

5mmキャップとはいえ、シングルキャップでこの音を出すとは驚異です。

生まれ変わった「凶銃」

ハドソントカレフは東西冷戦の中、
ハドソン産業の尽力によって誕生した
数少ない東側の拳銃をモデルアップした
モデルガンで、それだけで価値がありました。

ただ、そもそも肉薄な形状で強度確保が難しく
さらに技術的には当然ながら時代の進んだ現代に比べ
過去の技術では発火快調までは届きませんでした。

しかし、南部十四年式やデザートイーグルを
魔改造・・・もとい、大進化させて復活させた
タナカワークスの執念ともいえる改良により
驚嘆するほどの絶好調モデルに生まれ変わったと思います。

・・・ただ、それでも個体差により
「数発でバレル割れ」
を起こすのはさすが「凶銃トカレフ」の
怨念が残っていると感じますが・・・。

タナカワークスは伝説の凶銃を制したのが
よっぽど嬉しかったのか、

ハドソン時代にはなかった
54式拳銃や、

オリジナルの”アンマークド・ヘイシン”なる
サプレッサーを取り付けられるバレルを搭載したモデルを
のちに発売しております。

マルシンのドルフィンなど、
モデルガンメーカーが実銃にはない「架空銃」を出すときは
決まって「とっても自信がある」モデルの場合のみです。

そういった意味で、タナカワークス トカレフTT-33は
モデルガン界隈における近年のタナカワークスの躍進を
象徴するモデルガンと言えるのではないでしょうか?

以上、タナカワークス トカレフTT-33の解説でした。

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