「生まれ変わった凶銃」タナカワークス トカレフTT-33 その1:ハドソン トカレフTT-33

ご無沙汰しております。

勤めている会社で中堅ポジションになりつつあり
仕事が忙しくなって休日は発火する気力もないことが
ここのところ続いていおりました。。。

そんな状態のため、ブログを更新することもできず、
夏休みに発火したモデルのレビューを
正月に書くというなんとも情けない事態が続いております。

ただ、書くからには面白おかしく・・・もとい、
もっとモデルガンの販売数が伸びるような
良い記事を書いていく所存ですので
今年もよろしくお願いします。

 

・・・で、こんなこと書いておきながらの
今回タイトルですよ。

「「生まれ変わった凶銃」タナカワークス トカレフTT-33 その1:ハドソン トカレフTT-33」

・・・ええ、「凶」なんて言葉使ってますよ?
これはひどい言葉選びでしょう。

しかし、実際に今回のモデルは過去にマニアの間で
「凶銃ハドソントカレフ」
と呼ばれていた(まぁ、多分一部の人だと思うが)ほど
あまり良くない意味でマニア泣かせなモデルガンでした。

「凶銃トカレフ」

僕が中学生くらいの頃、
「318iのジャンクボックス」という
とてもすごいモデルガンマニアの方のHPがありました。

その方は界隈からは

「発火大魔神」

と呼ばれるほど、発火調整の腕と執念(?)がすごく、
手に入れたモデルガンを素人でもなんとかできる方法で
作動快調まで持ってく達人でした。

その方を持ってしても、

「これは無理だ。もうやりたくない」

と言わしめたのが「凶銃トカレフ」、

ハドソン トカレフTT-33

でした。

「318iのジャンクボックス」は閉鎖しているので
僕のうろ覚え知識でおきたトラブルを書いていくと、

  1. フィーディングがうまくいかない。
  2. 発火したらバレルが折れた。
  3. ついでにスライドも割れた。
  4. 修理部品が届いて発火したらフレーム後部が割れた。
  5. そもそも連射できない。
  6. 調整に調整を重ね、なんとか4連射くらいできた後5発目でバレルが割れた。
  7. ついでにスライドもクラックが入った。
  8. 発火するたびにどこかしら壊れて修理部品発注。
    →お金と時間が吹っ飛び続ける。

etc…..

はい。
発火派にしてみれば地獄のような状況です。
(もちろん、上記状況はうろ覚えのものですので
事実と異なっている部分が多々あると思いますが
「発火すると下手すりゃ一撃で再起不能」
は事実みたいです・・・)

ハドソン産業製モデルガンは、
作動性に関しては酷評を受けることが多いですが
このハドソン トカレフはその中でも頂点に君臨するモデルとして有名です。

他に作動性が劣悪なモデルとしては
同社のスコーピオンが挙げられますが

あちらは亜鉛合金製に対し、
トカレフはABSもしくはHW製ですので
強度に関しては部が悪いです。
(まぁ、スコーピオンに関しても
亜鉛合金の質が良くなくて強度不足を聞いたことがありますが)

ただ、これについてはハドソン産業が悪いというよりは
モデルアップしたトカレフTT-33の幅が薄く、
十分な肉厚を確保できないため、強度が下がっていることが
要因なのではないか?と考えています。

しかし、東西冷戦時代で資料が手に入りづらい中、
東側諸国のモデルをラインナップしたハドソン産業の努力は
評価されるべきだと思います。

ハドソン トカレフ

では、そのハドソントカレフとは
どんなモデルガンなのか?
写真で見ていきたいと思います。

その昔所有していたハドソントカレフTT33です。

マガジンです。ボトムにランヤードリングが備わっています。

東側製らしく、星にCCCPの文字がグリップに刻まれています。
このグリップ、実銃と同じくネジを使わずにグリップを固定を再現しています。
写真に映らないものをよく再現したなぁ、と思います。

スライドストップは右側面のクリップで止められています。

クリップを外すとスライドストップを引き抜くことができ、
スライドを外すことができます。

こうしてみるとコルトガバメントM1911といった
ジョン・M・ブローニングの設計したハンドガンの機構に近いです。

バレルを引き抜くにはトップリングを90度回転させて外す必要があります。

フィールドストリッピング完了です。

バレルです。
よくみると、

「上に向かって反っている」

のがわかるでしょうか?

なんでだかわかりませんが、中古で手に入れた段階からこうなってました。
おそらく、バレルそのものの肉厚が取れなかったため
経年劣化で反っていったと考えられます。

自然に放置してこうなるのです。
発火したら割れてしまうのもうなづけます。

カートリッジです。
真鍮製で7mmキャップを使う設計です。

ハドソン産業がモデルガン事業から撤退間際には
ショートリコイル機構を廃したモデルが販売されたりしましたが
その後すぐに廃業となりました。

そして、金型は同社の

南部十四年式
デザートイーグル

を超快調・ノントラブルで超進化・復活させた
タナカワークス社へ引き取られることになったのです。

では、次回から、隔絶とした進化を遂げた
タナカワークス  トカレフTT-33
についてお話しします。
(メインが出てくる前に思い出話だけで2000字超えてしまいました。
すみません。)

〜その2へ続く〜

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