「組立キット入門の定番」マルシン ベレッタM9 ~その4:発火編~
こんにちはです。
前回までで組み立てが終わりました。
今回からいよいよ発火です!
・・・の前にカートリッジの準備をする必要があります。
マルシン工業が誇るニューPFC(プラグ・ファイアー・カートリッジ)です。
マルシン工業に勤めていた社員さんが、大病を患い、
病院で闘病生活を送っていた時にアイデアを思いつき
全快後、会社に戻ってきた時に作り上げた
閉鎖系ブローバックシステムと
確か昔のGun誌で読んだ記憶があります
当時はMGCの開発したオープンブローバックが
市場を席巻していて、
火薬カスの汚れが少ないPFCは紙火薬が主流であった当時では
マガジンを複数個発火できる画期的なシステムだったそうです。
(もちろん、気持ちよく発火できるかどうかは、
所有者の調整次第だったみたいですが)
月日は流れ、PFCもたくさん改良がされて
このカートはニューPFCになってから
確か3代目のカートだったと思います。
Oリングを3つ使って気密性を確保していて
内圧により発火時にキャップの底に穴を開けやすくしており
音が抜ければMGCのCPカート並みに音抜けが良いと
世に出た当時ネットでは評価されていました。
(もちろん、これも調整次第ですが)
・・・話がそれましたが、カートを組み立てていきます。
ケースにプラグを入れて、
キャップ火薬を入れます。
付属しているローダーでプラグとキャップを奥に押し込み、
リムにプライマーを入れて、
ケースにねじ込みます。
これで1発完成です。
ベレッタM9は15発カートリッジが入るので
15回繰り返します。
ちなみに、キットに付属しているカートリッジは5発だけです。
なので、カートは追加で購入した方が楽しめます。
カートの準備ができたらマガジンにこめていきます。
本物と同じように、フォロワーを少し押し込みながら
カートをマガジン前方から挿入していきます。
シングルマガジンと異なり、
ダブルカラム、15発ともなると
最後の方は結構硬いです。
準備ができたらいよいよ発火です。
久しぶりに発火させましたが快調です!
動画は1マガジン目です。
合計3マガジン発火させました。
ただ、1マガジン目でカートが2発ほど行方不明になってしまったので
2マガジン目以降は13発だけリロードしております。
2マガジン目はノントラブル、
1、3マガジン目で不発が1発ずつ発生しています。
それでも、1980〜90年代の設計、
かつ組み立てキットで発火成功率95%は驚異的だと思います。
しかも、この数字は組み立てた直後から変わっていない印象です。
こっちは組み立て直後、カートの使い回し3回目で
バレルもカートも結構汚れている状態なのですが
1度排莢不良があったこと以外は、
ノントラブルで発火できています。
普通、組み立てキットは組み立て直後は
パーツ同士の当たりが取れていなく、
大抵は絶不調からのスタートなのですが
マルシン ベレッタはとても快調です。
ちなみに、段ボール箱の中で発火していますが、
これは自作した減音ボックスでして、
大きい箱の中に小さい箱を設置し
隙間を梱包材を詰めておくことで
耳栓なしでも発火できるくらい
高音域をカットしてくれます。
また、箱の中で発火しているので
カートの飛び散りを気にしなくてもよくなります。
今回の発火成功率測定でも
動画を撮影した1回目以降は
このボックスの中で発火しています。
そのうち減音ボックスでどのくらい減音されるか計測したいな・・・。
そんな感じで、マルシンのベレッタM9は
組み立てキット初心者にとてもお勧めなモデルです。
僕も作るのは2回目だったのですが、
やっぱり楽しくて、発火も快調、傑作キットだと思います。