「雪の日とモデルガン」コクサイ S&W M36 チーフスペシャル メガヘビーウェイト

まだ大学に通っていた頃のはなし。

当時は御徒町のマルゴーというガンショップが健在の時代で
どうしても大学行きたくない時や、ゼミの当番の翌日とかに
休みと称して通っていました。

※うちの研究室は
「研究が進んでいれば大学にいる時間は問わない」
という方針でした。

当時はまだコクサイというメーカーさんのモデルガンが
まだ販売されていた時代でした。

コクサイは「リボルバーのコクサイ」
と言われたほどリボルバーに力を入れていたメーカーさん。

マルゴーさんの店頭でも他のモデルとは違い、
ほぼ専用のショーケースで各種モデルが展示されていました。

僕自身、秋葉原や御徒町、上野に遊びに行くことが多かったので
近くに来たらマルゴーさんによるのがいつものことになってました。

このブログをご覧の方はご存知の通り、
基本的にブローバックのリコイルに取り憑かれているので
リボルバーは機械的に面白くなければあまり興味を示さないのが
僕という人間です。

ですが、いつも通りマルゴーさんにいった時に
そのショーケースの中で

いつも見ているはずなのに、なぜかその時だけ、
目に止まってしまったリボルバーがありました。

「このほっそいグリップ、握りごごちはどうなんだろう?」

コクサイ S&W M36 チーフスペシャル メガヘビーウェイト

その気になっていたリボルバーがこちらです。

コクサイ S&W M36 チーフスペシャルです。
その中でも当時、コクサイからメガヘビーウェイトなる、
鉄粉入りの樹脂で重量を増したモデルです。

コクサイが廃業した今となっては貴重品です。

箱はこんな感じ。

当時からシンプルな外装ですが、
MHW(メガヘビーウェイト)と
素材がアピールされています。

箱を開けるとこんな感じ。

 

ホローポイント風の発火カートの他に、
フルメタルジャケットのダミーカートが付属している
豪華な仕様でした。

コクサイさんも気合を入れて販売していたのでしょう。

発火カートはこんな感じの構成です。

付属の真鍮製ローダを使ってキャップ火薬を装填します。

このカート、弾頭部を外すと空薬莢に見えて面白いですね。

サイドプレートは本体と色感が極力一緒になるように
うまいこと表面が処理されています。

また、各種刻印もしっかり入ってます。

取説はA4裏表のシンプルなもの。

モデルガンですのでシリンダーインサートもばっちり入ってます。
しかし、それでもカートを装填すると弾頭部が見えるので
迫力があります。

購入した日

その日は確か、雪の予報が出ていたと思います。

僕は片道1時間半かけて大学へ通っていたのと
研究の進捗も順調だったので、
正直、研究室に行くか迷ってました。

その時に、頭にマルゴーのチーフスペシャルが思い浮かびました。

「・・・マルゴー行って売り切れてなければチーフを買って
その時点で雪降ってなければそのまま研究室行って、
雪降ってたら家に帰れば良くない?」

今ではモデルガン持って大学行くなんて考えられませんが
当時は「リュックから出さなければ良いだろ」みたいな
浅はかな考えで実行に移していました。

マルゴーに到着した時点で、かなり外が寒かったので
「これは降るなぁ。」
と思いながらチーフを購入。

↑その時のレシートです。

その後、大学まで電車に乗っていきました。

研究室に入ってパソコンをつけてしばらくすると
窓の外は銀世界に。

その日は研究室の仲良くしていた同期も来る予定でしたが
一人暮らしで大学まで歩いて来れるにも関わらず、
「雪だからやめる」との連絡。

指導教官の教授も准教授も学会のため不在。

僕がいた研究棟の4Fフロアも誰もいない状況でした。

雪が降っていることもあり、とても静か。

・・・となると、現在では考えられない邪な考えが浮かんできます。

「・・・チーフ、リュックから出しちゃおうかな。」

研究棟の各部屋の扉は一部すりガラスになっていて
部屋の電気が付いていれば灯りで人がいるかいないかがわかります。

廊下に出て、周りを見てみます。
灯りの付いている部屋はありません。

5Fや3Fにも念の為行ってみます。
さすがにみなさん研究に没頭しているのか
あかりは付いていても大変静かです。

・・・ということで、最終的に箱から出して眺めてみました。

大学という日常の中に、モデルガンとはいえ
銃の形をした非日常のものがある光景。

製品の出来栄えの良さも相まって
なんだか、とってもいけないことをしている気分になりました。
(いや、普通に不適切なことしてるんですけども)

一通り眺めて雰囲気に浸り、満足してからリュックに戻して
ふと窓を見てみると、雪が本降りになっています。

研究棟の前にある中庭も真っ白。
このままでは帰れなくなりそうです。

「帰るか・・」

この日は賞味3時間くらいしか研究室にいませんでした。
でも、なんだか面白かった1日で記憶に残っています。

 

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