「これぞタナカワークス」 タナカワークス M1A1カービンパラトルーパー ~その2:エキストラクター破損~
みなさん、こんにちはです(^-^)
前回含みを持たせたまま終了したその1の記事、今回は”裏の理由”をカミングアウトします。
主役はコイツです↓
ボルトについている、エキストラクターという部品です。小さな金属製の部品で、薄いところは1mmくらいしか肉厚がありません。
発火後のカートリッジのリムにかみ合って、ボルトと一緒にカートリッジを引っ張り出す役割をしています。
さて、第二次大戦で使用された実銃のモデルアップが多いモデルガン業界で、タナカワークスは現在公的機関などが使用している実銃をモデルアップしている会社でした。
同社のグロック17や18、シグ・ザウエルP226やP220、H&K USPなどがそれにあたります。(以前ご紹介したベレッタM92FはMGCの原設計なので除外します。)
また、同社はモデルガン業界最強パワーを誇るパラカートリッジをそれらのモデルガンに搭載し、大迫力の発火を実現していたのです。
・・・強度という要素を犠牲にして。
ええ、なにせ部品の肉厚が薄すぎて保管しているだけで割れたり、私のグロック17は発火させたらバレル基部が数発で裂けたりしました。
パワーが強すぎるので、他社のカートリッジを流用するキットがアフターマーケットで販売されましたが、それでも私のグロック17はバレル基部が50発程度で裂けました。
現在は、エヴォリューションモデルとして改良され、スーパー快調かつ壊れにくいモデルに進化(Evolution)しているようです。
(そのうち同社P220エヴォリューションやグロック18エヴォリューションの紹介も行うのでお待ちください)
つまり、エヴォリューションしていないモデルは強度不足の問題を常にはらむわけです。
ここで、今回のM1A1カービン パラトルーパーの発火動画をご覧ください↓
えらく調子が悪いです。排莢不良が多発し、カートリッジが排出されません。ボルトを見てみると↓
ん!!??
Before↓
After↓
はい!アウトオォォォオォォオ!!!!!!!
エキストラクターの爪が折れてます。これで3本目です。
これまで最高でも1マガジン15発までしかもったことありません。
しかも、エキストラクター1個当たり1600円します。
つまり、1マガジン撃つたびに1600円飛んでくと・・・
タナカワークスさん、どうにかしてください!
・・・えー、大変お見苦しいところをお見せいたしましたが、「これぞタナカワークス」とタイトルで謳った”裏の理由”をおわかりいただけたでしょうか。
後退量は全く問題なく、パラカートリッジ特有の鋭い強烈な反動が味わえます。また、エキストラクターも壊れなければ快調そのもので、重いカートリッジをポンポン吐き出してくれます。
それだけに、この強度不足は大変、大変おしいです。
このままの形状でステンレスなどのロストワックスで作れば、強度があがるんじゃないかと・・・少し高くなっていいから!!
以上、タナカワークス M1A1パラトルーパーの紹介でした。
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タナカのカービンには5ミリ使用カートと7ミリ使用カートがありますが、銃本体にはどちらも使えるんでしょうか?
よろしくお願いします。
コメントいただきありがとうございます。
すみません。タナカワークスのM1、M1A1カービンでは、記事でご紹介した5mmキャップ火薬を用いるカートリッジしか存じ上げておりません。
たしか、CMCのM1カービンはマルシンのプラグファイヤーカートリッジと同じ構造の7mmキャップ火薬を用いるカートリッジだったかと思いますが、CMC製は古いモデルですのでカートリッジの現物を拝見したことがありません。
その上で、現在販売されているタナカワークスのM1、M1A1カービンはデトネーターが同社の5mmキャップ火薬を用いるカートリッジ専用となっているはずのため、7mmキャップ火薬を用いるカートリッジは使用できないのでないかと思われます。現物で試したことがないので、あくまで推測ですが・・・。