「現役日の丸拳銃」タナカワークス SIG P220 陸上自衛隊 エヴォリューション ~その2:マガジン不調対策~

みなさん、こんにちはです(^-^)

前回はこのモデルの紹介を行いました。

今回は前回最後に触れたトラブルについてと対策をご紹介します。

発火しようとして起きたトラブルですが、南部十四年式ワルサーP38でも発生した「マガジン内でフォロアーが引っ掛かりカートリッジが上昇してこない」現象です。

P220のマガジンは、ワルサーP38と同じようなプレス成型によりマガジン本体、フォロアーが作られています。ベレッタM92Fなどに比べ、そんなに厚くない鉄板で作られているため、使用していくうちにだんだんと変形していくようです。

で、変形を直そうとペンチとハンマーで奮闘してみたところ、残念な結果に↓

フォロアーがリップから飛び出してしまっています。大失敗・・・。

そこで、Amazonで新品のマガジンを購入、これをお手本に、不調マガジンを修理してみました。

左が新品マガジン、右が不調マガジンです↓

まず、マガジンを分解し、フォロアーを取り出します。

左が新品フォロアー、右が不調フォロアーです。不調フォロアーをペンチでまげて、新品フォロアーの形に近づけます。

次に、マガジン本体のリップ部を比較し、ハンマーやペンチを使ってリップの角度や曲がり具合を調整します↓

私が見た感じですが、右の不調マガジン本体のほうが、左の新品マガジン本体より若干膨らんでいる印象を受けました。

この時点でマガジンを組み、カートリッジを挿入してみてフォロアーの動作を確認しましたが、まだ動きが悪いです。よく見ると、フォロアーの先端部がマガジン内面と強く擦れているように見えました。

そこで、擦れている部分をやすりで削り、クリアランスを調整します↓

指で指示している、銀色の部分がやすりで削った部分です。あんまり削りすぎるとガタつくことが予想されたので様子を見ながら削りました。

再度、マガジンを組み立て動作を確認すると、スムーズに動きました。

調整を終えたマガジンがこちらです↓

新品を見ながらリップを調整したことにより、マガジンからリップが飛び出さず、新品とほぼ同じ位置にあります。また、強く擦れていたリップ先端部をやすりで調整することにより、ガタの少なく、スムーズな動作をするようになりました。

今回、何もお手本がないところで試行錯誤していたらリップからフォロアーが飛び出る事態に悪化したため、思い切って新品マガジンを購入しました。やはり、お手本があると簡単に修理ができます。

新品で買ったマガジンは使用せずにとっておき、また変形してきたらお手本にしようと思います。

P220のような薄い鉄板でできたマガジンの変形に悩んでいる方にお勧めの方法です!(^^)!

~その3へ続く~

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