GM-7.5の不発対策してみた。~その3:発火による検証~

みなさん、こんにちはです(^-^)

前回は不発対策として作成したアクリルパイプをモデルガン本体に組み込みました。

今回はいよいよ発火による検証です。

条件は装填不良対策時と同じです。

それでは結果です。

実験結果

・・・最初の1マガジン目でちょっとしたアウトが発生しました。が、それ以外はいつも通りの発火です。

ご覧の通り、使い捨てオープンカートリッジ、オープンハードアルマイトカートリッジともに不発は発生しませんでした。効果ありです。

残念ながら、対策した装填不良が1回だけ発生しました。軽めにグリップすると発生しやすいようです。また、後退量不足と暴発が1発ずつ発生しております。ラバーヘッドの摩耗と使い捨てオープンカートリッジの劣化が組み合わさって発生したと考えられます。

しかし、使い捨てオープンカートリッジで成功率93%は過去最高です。装填不良対策時のデータを見てみると↓

使い捨てオープンカートリッジは10%、オープンハードアルマイトカートリッジは25%も成功率が上がっています。(オープンハードアルマイトカートリッジは発火数そのものが少ないですが・・・)

今回、非常に簡単な方法で不発対策をしましたが、効果てきめんのようです(^-^)

GM-7やGM-7.5で不発に悩まされていましたら、一度お試しあれ!(^^)!

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GM-7.5の不発対策してみた。~その3:発火による検証~” に対して2件のコメントがあります。

  1. 新参ニワカ@モデルガン友の会 より:

    『1マガジン目のジャム』の原因ですが、
    結局のところ、スライドの後退エネルギーが大きすぎる事で、
    スライドが後退しきった時に、速すぎ/強すぎでフレームに過剰にショックがかかり、次弾がすっぽ抜けて半装填され、砲底面に押された次々弾が、それに突っ込む『ダブルフィード』だと思うのです。
    なので、スライドのエネルギー/スピードを殺して、フレームに伝わるショックをマイルドにしてあげれば、解決するかと思われます。
    撃ち込むほど発生が低くなり、簡易クリーニングでまた再発しだすのも、
    発火による汚れとデトゴムの劣化で、程よくパワーが落ちると、発生がおさまり、
    簡易クリーニングで汚れが落ちて、デトゴムが冷えると、またパワーが回復して発生してるのではないでしょうか。
    なので、ハンマースプリングの強化でスライドの立ち上がりの勢いを殺し、後退中にフリクションをかけて上げれば、改善出来そうに思います。
    それでも追っつかない場合、リコイルスプリングを少し強くして補うと良いかと。

    ショートスライドモデルにおいては、フルレングスよりスライドの質量が少ない分、更にメインスプリングの強化が有効と思います。

    この後の不発対策で、アクリルパイプによるメインスプリングの嵩上げをされてますが、案外、その状態でリコイルアシストスプリングを外しても、『1マガジン目のジャム』は起きないか、
    起きたとしても、更にメインスプリングを強化する事で対応出来るかもしれません。

    全て机上の空論ではございますが、いかがでしょうか?

    ※今現在、しょう様の個体は快調に動作してるとの事ですが、リコイルアシストスプリングの助けがない方がエレガントな気がするのと、何よりリコイルアシストスプリングはもう絶版になるとの事なので、『釈迦に説法』を承知で、恥ずかしながらお書き致しました。

    1. sho- mg より:

      大変深い考察とアドバイス、本当にありがとうございます。
      釈迦に説法なんてとんでもない・・・

      また、ツイッターにあるBWC GM-7 7.5用バレルリンクの
      動作考察も読ませていただきました。

      通常では見えないバレルリンクの動きを上手く説明されていて
      大変理解が深まりました。

      メインスプリング=ハンマースプリング
      という解釈でよろしいでしょうか。

      新参ニワカ@モデルガン友の会様がおっしゃる通り、
      後退するスライドとフレームの衝突時における衝撃、
      カートリッジの慣性でこの現象が発生していると考えております。

      ・・・ちょっと本気の考察をしますね。

      GM-7の特徴は何といってもプラスチックカートリッジ。
      プラスチックは軽い。

      対して、GM-5は重い真鍮カートリッジ。

      カートリッジはスライドと一緒にブローバックするため、
      スライド後退時につく慣性力に大きな差が出ます。

      慣性力というのは、

      「質量(又は重さ)の大きなものほど、
      止まってたら動きにくく、
      動いたら止まりにくい」

      という性質です。

      ブローバックの最終段階では、内部の圧力が解放され、
      慣性でスライドが下がり、リコイルスプリングの力でスライドが減速され、

      減速されきれなかったエネルギーがスライドとフレームの衝突という形で、
      「反動」として射手の手に伝わるのではないかと考えています。

      使用するキャップ火薬は同じ7mm。
      なので、圧力を受ける面積もだいたい同じ。
      つまり、スライドを後ろに押す力はだいたい一緒。

      ということは、スライド最終段階においては、
      質量が大きくより慣性がつきやすい、GM-5の方が
      作動については有利です。

      GM-7はこの差を補うため、オープンカートリッジの入り口ギリギリで
      圧が解放されるような形状になっています。(入口の末広がり部)

      つまり、真鍮カートリッジよりもより長い時間、
      ギリギリまでスライドを押し、加速し続けます。
      そのため、加圧する時間が長いため、最終的なスライド速度があがるのだと思います。

      (もっと専門的に言えば、運動エネルギー1/2mv^2より、
      リコイルスプリングを縮めるために
      質量mが大きいスライドが得るエネルギーと

      同等のエネルギーをmが小さい軽いスライドが得るには
      速度vを大きくする必要がある。)

      このこと自体、タニオ・コバの改良の産物だと思いまして、

      本体への負担軽減とよく飛ばすために
      カートリッジをプラスチックにした結果、
      質量が小さくなり、

      さらにマガジンとカートリッジの摩擦を減らして
      スムースに動くようにした結果、
      ちょっとの衝撃でカートリッジが動くようになった。

      それに、カートリッジ質量の小ささによる
      リコイルスプリングに対する後退エネルギー不足を補うため、
      スライド後退速度を上げた結果、

      ちょっとした慣性で動いてしまうカートリッジが、
      スムースに動けるマガジンに入っている状態で、
      速度の速いスライドがフレームに衝突するときの大きな慣性力を受ける

      という、ダブルフィードが起こりやすい状況になってしまったのではないか
      と考えています。

      これに対して、タニオ・コバがとった対策がアシストスプリング。

      スライドの速度を殺しつつ、それでも慣性で動いてしまうかもしれない
      カートリッジを拾うために、念のため早くバレルをティルトさせておこう、
      という狙いかもしれません。

      (一つの部品にいくつもの機能を持たす発想は大変面白いです)

      スライドの勢いを殺すという観点では、
      新参ニワカ@モデルガン友の会様がご提案なされているような、
      フリクション増大や各スプリング強化が王道とも思います。

      または、使用するカートを質量の大きいハードアルマイトオープンカートリッジに変更し、
      慣性力を大きくすることでマガジン内の移動を防ぐことも一案です。
      (実際に「1マガジン目のジャム」は起きていません)

      ハンマースプリング(メインスプリング)の強化は、
      できれば行いたいのですが、

      すでにスライド後端、ブリーチブロック部が割れてしまっているので、
      繰り返し打撃による耐久性、強度的に行ってもいいのか、
      微妙なところであります。

      いずれにせよ、ツイッターでご紹介した、
      SFAチャンピオン・オペレーターモデルは、

      大量発火による検証は行ってませんので、
      これから「1マガジン目のジャム」が起きる可能性はあります。

      しかし、それでも今までに比べて、
      何か改良点があるのではないかと考えております。

      (所有しているGM-7系列で、オープン仕様であるモデルが
      フルサイズのM1911A1とコマンダーサイズのチャンピオンだけなので、

      スライド長さにより、特にリコイルスプリング長さが異なるので
      単純にばね強さの比較はできないです。

      職場にあるような、ばね荷重測定器があれば別ですが。)

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