モデルガンとは?を解説します!~その9:オートマチックの作動不良~
みなさん、こんにちはです(^-^)
今回は、オートマチックのモデルガンに起こる作動不良について解説していきます。
オートマチックのモデルガンは、リボルバーと異なり、1つの薬室(チャンバー)にカートリッジを自動装填し、発火させ、自動排莢します。これを繰り返すために多くの部品がタイミングを合わせて動作する必要があることから、各所に作動不良が起こりやすいです。
実銃では「ジャム」「マルファクション」と呼ばれています。
モデルガンで特によく起こる現象が以下の5つです。
- 不発
- 暴発
- 装填不良
- 排莢不良
- 後退量不足
これらについて順に解説していきます。
1.不発
この動画の7発目で不発が発生しています。これは、引き金を引いてもモデルガンが動作しない現象で、火薬が発火していないため引き起こされます。
主な原因としては、
- ハンマーの打撃力不足。
- 火薬が湿気ている。
- スライドが完全に閉鎖していない。(ハンマーの打撃力がスライドを動かすことに使われてしまう)
などがあります。
モデルガンでこれが発生すると厄介です。多くの場合、火薬が発火せずハンマーの力で変形し押し固められるため、さらに発火しにくくなります。また、いつ発火するかわからないため、精神的にもあまりよいものではありません。
2.暴発
1とは反対に、引き金を引いていないのに火薬が発火する現象です。これも予期せぬタイミングで起きるため心臓に悪いです。
主な原因としては、
- デトネーターと火薬、インナーの関係がタイトすぎる。
- デトネーターや火薬の前に異物が挟まっている。
- リコイルスプリングが強く、装填の勢いがつきすぎる。
などがあります。
3.装填不良
初弾排莢後、装填不良が起きています。装填不良はマガジンのカートリッジが薬室に装填されない現象です。
マガジンがカートリッジを押し上げるスピードよりも、スライドの前進スピードが速かったりすると、両者のタイミングがあわず、発生することがあります。
4.排莢不良
発火済みのカートリッジがモデルガンの外に出ていかない現象です。モデルガンは次のカートリッジを装填しようとするため、両者がぶつかって動作が止まってしまいます。
発火済みのカートリッジを薬室から引っ張り出す、エキストラクターという部品と、カートリッジを外に蹴りだす、エジェクターという部品の関係性が悪いと発生します。
5.後退量不足
カートリッジを装填・排莢するためには、スライドが十分後退し、リコイルスプリングを圧縮できなければなりません。
もし、火薬が湿気っていたり、カートリッジ内のガスが漏れてしまうと、スライドが後退する力が得られず、発火したカートリッジがそのまま薬室へ戻ってしまうことがあります。これが、後退量不足と呼ばれる現象です。
この後退量不足は装填・排莢不良を引き起こす原因になるほか、スライドが中途半端に前進する要因にもなるため、不発を引き起こすこともあります。
以上が、オートマチックのモデルガンに発生する作動不良です。
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