こんにちは。

「しょうのモデルガン保管庫」の管理をしております、
しょうと申します。

モデルガンと出会ったのは、小学6年生の時の
東京マルイ 造るモデルガン ワルサーP38組立キットからなので
もう十数年以上続いている趣味となっております。

当時からメカを触ったり、作るのが好きで、

レゴブロックというおもちゃで
謎のロボットをつくったり、

模型屋さんで買ってきた
ミニ四駆やプラモデルをつくったり、

コロコロコミックという漫画雑誌の裏表紙に載っていた
電子工作通信講座を親にせがんで受講し、
はんだ付けをしまくったり・・・

私のおもちゃ箱の中は、
作った模型やがらくたでいっぱいでした。

モデルガンを本格的に触り始めたのは
中学2年生からです。

初めて組み立てたマルシンM92FS 組み立てキット。

上手く動かなかったのですが、
迫力ある発火にしびれました。

また、キャップ火薬という微小な火薬量で、
材質に制限がありながら、

実銃と近い部品形状・同じ動作を実現する
モデルガンそのものの設計や構造にも
とても興味を持ちました。

それからは、まだ東京・御徒町で営業していた、
MGCの直営店にドキドキしながら入ったり、
(雰囲気バツグンのお店でした)

高校生の時にお小遣いをためにためて
MGC(新日本模型) M4A1を購入したりしたのはいい思い出です。
(MGC(新日本模型) M4A1はすっごい調子よかったですよ~)

時はたち、
大学でロボットの研究をした私は、
技術者として就職し社会人になりました。

あいかわらず、モデルガン趣味は継続していて、
学生の頃に比べれば自由にできるお金もある・・・。

そんなときに手に入れたのが、
タニオ・コバ GM-7とM4MG
でした。

この2つの製品は、
「1マガジントラブルなく発火できれば上出来」
という私のモデルガンに対する常識を、

“途中バレルに水を流すだけの簡単なクリーニングで100発余裕で発火”
“7マガジン210発発火してもトラブルなし”

というとんでもない発火性能でぶっ壊した、
怪物モデルガンでした。

調子に乗った私は、
カートリッジやマガジンを次々と追加購入し
バリバリのカートリッジシャワーを夢見ていました。

さて、多くの方はご存知の通り、
現在流通しているカートリッジの多くは
閉鎖系カートリッジと呼ばれるものです。

これは、カートリッジ内部で
キャップ火薬を発火させるので

銃本体への汚れが少なく、
多数発火しても調子を維持できるのが
メリットですが、

反面、分解・組立に時間がかかります。

M4MGのヘキサゴンCPカートリッジは
バッチリ閉鎖系です。

また、タニオ・コバが
GM-7の主力カートリッジとして
開発したオープンカートリッジは、

閉鎖系より組立が楽ですが、
数が多いとやはりしんどいです。

私はあまりの調子のよさから、

GM-7のオープンカートリッジを100発、
M4MGにいたっては210発

も購入してしまったのです。

 

何が起きたか・・・。

それは、永遠に終わらない「組立地獄」でした。

初めてM4MGのカートリッジを210発作ったときは、
平日会社から帰宅後5日間かけて

眠気をこらえながらカートリッジを
ひたすら作りました。

かかった時間はだいたい
5時間くらいかと思います。

会社で1日働いて、
くたくたになったあとに
無理やり行う単純作業・・・。

でも、週末のカートリッジシャワーを思い浮かべながら
がんばって組立ててました。

 

タニオ・コバのM4MGは非常に調子よく、
5日間かけて組み立てたカートリッジを
余裕で吐き出します。

また、GM-7は使い捨ての樹脂カートリッジなので
コンバット・シューティングのまねごとをしながら、
機嫌よくあっという間に100発撃ち終えてしまいます。

だいたいのモデルガンカートリッジは
洗わなくとも3回くらいまでは使用できるので、
「もっと発火したいなぁ」と思うのですが・・・

待っているのは「地獄の組立作業」。

もっと発火したい!
でも、210発も組立やだ・・・

だったら、数を減らして発火するか?
いやでもカートリッジあるのにもったいないし・・・

さらに恐ろしいのが、
終わった後に待っている「掃除地獄」。

210発やら100発やらのカートリッジを
1つ々々分解し、掃除しないといけません。

その時間を考えると、

「今日の発火はここまでであきらめるしかないかなぁ・・・」

と、ちょっと寂しい気持ちとともに
片付けを始めることになります。

せっかく、各メーカーがモデルガンの性能を上げて、
たくさん発火できるようになっても、

それに付随する準備の技術が昔のままなので、
思うように発火できないのです。

そして、モデルガンが衰退して久しい昨今では、
これらを解決する製品の登場を望むことは
おそらく厳しいことではないかと思うのです。

そんなある日、興味本位でロボット掃除機を購入しました。

これが結構優秀で、自分で掃除するよりも
キレイに掃除してくれます。

しかも、ロボット掃除機が掃除してくれている間、
別の家事ができます。

そんな感じで、ロボット掃除機が掃除しているのを
横目に見ながら皿洗いをしていた時です。

「カートリッジを自動で組み立ててくれるロボットを作って
そいつに組立させている間に発火すれば、
時間を気にせず楽に発火しまくれるんじゃないか?」

こんな考えが、私の頭の中でひらめきました。

幸いにして、大学時代の研究テーマはロボット。
しかも、1から設計する研究だったので、

機構や回路、制御ソフトウェアの設計・製作は
一通り経験しています。

また、小さいころから電子工作をやっているので
どこから部品を購入すればよいかもわかります。

さらに、たくさんの作例を閲覧できる、
インターネット上の電子工作フリークたちの
HPやブログも良く知っています。

Youtubeのロボットの動画を眺めたりもして、色々考えてみた結果、

「あ、やろうと思えばできるかも。やってみよ。」
ということで、

試行錯誤の上、オープンカートリッジを1個だけ
自動で製作できるロボットを試作したら、上手くいきました。

 

複数のカートリッジを組み立てられるように
さらに試行錯誤し、改良を加えたのがこちらです。

正直、1個だけの時も苦労したのですが、
1個を複数個にするときも、大変苦労しました。

ただ、やっぱり、

「自分の手で、1から欲しいものを組み上げる」

というのは、苦労がある分、
出来上がった時や、思い通りに動作した時の感動は

絶不調のモデルガンが、苦心の末、
ノントラブルで全弾発火した時のような
何物にも代えがたいものがあります。

この開発を行っていて感じたことは、

「たぶん、自分よりももっとうまく作れる人が
世の中には必ずいる」

ということです。

しかし、そんな人たちが
このようなロボットを作るために必要な

機械や電子回路、ソフトウェアの3つ
すべての知識を持っているとは限らず、

「機械はモデルガンでわかるけど、回路はちょっと・・・」
「電子回路はOKだけど、ソフトウェアはわかりません・・・」
「大学専攻がシステムエンジニアだから、
ソフトはわかるけど、パソコンだけで完結してたからなぁ・・・」
「モデルガンはわかるけど、ロボットになるとちんぷんかんぷんだよ。」

など、アイデアを持っているけど、
3つはすべてはわからない
って人は多いんじゃないかな、と。

「もし、そんな人たちにモデルガンライフをサポートする
ロボットの作り方の知識を教えれば、モデルガンがもっと楽しくなるし、
もっといい楽しみ方が世に出てくるかもしれない」

そんな考えを持つようになりました。

 

モデルガンがエアガン・ガスガンに押され、
風前の灯といわれてから久しいです、

メーカーの尽力で新製品が出るには出ていますが、
モデルガンとエアガン・ガスガンの生産数は
桁が一つ違うともいわれており、

利益を出さなければならないメーカーにとっては、
モデルガンの新製品や改良は経営的に
厳しいのではないでしょうか。

モデルガンは、そんな立場の趣味だと思います。

だからこそ、
「自分が欲しいものを作るのに必要な知識」
を身に付けて、

メーカーに依存することなく、
「自由自在に自分の欲しいものを手に入れる」
ほうが、近道なんじゃないかな、と思うのです。

もし、私と同じような考えを持っていただけるのなら、
今、知識がなくても、大丈夫です。

本ブログと私がお役に立つことができるはずです。

最後になりましたが、
今後とも、本ブログ共々よろしくお願いいたします。