「懐かしさ爆発!」東京マルイ 造るモデルガン ワルサーP38 & ロングバレル ~その2:このモデルの紹介と組み立て1~
前回は思い出を語るだけで終わってしまいました。
今回は、その続きと(おいっ)、組み立てを始めたいと思います。
まずは箱です。
たった3000円なんて価格でブローバックするモデルガン、と聞くと、マルシンのキットでも1万円をこえる昨今では耳を疑う内容ですが、それを払しょくするかの如く外箱側面にはしっかりとメカニズムが気合の入った解説付きで紹介されております。
写真にカートリッジが映っていますが、これ、しっかり箱の中に入ってます。しかも、この発火システムはマルイ独自のもので、基本的に1ピースのカートリッジです。(ゴム製の補助キャップが入る場合もあり)
しかも、他メーカーのように8発入るモデルガンなのに5~6発しか添付しないなど、いじわるなことはせず、清く8発全弾入っております!
まさに至れり尽くせり。エアガンの時代になっても東京マルイさんのサービスは好評と聞きますが、こんな昔からしっかりしていらしたのですね。
まるでマルシン MP40の古い外箱に印刷されてたPFCメカニズムばりの凝った解説。しかもカートリッジのカットモデルまで出す気合の入れよう。このシステム、商品に大変な自信があったことがうかがえます。
なにせ、ブローバックして3000円ですからね。信じられない価格設定ですよね。
ちなみに、見切れていますが右には実銃の解説がしっかり入っております。
他方の側面にはこれから販売する、もしくは販売済みのシリーズ・ラインナップがずらっと。見るだけでワクワクします。
なかでも、これ!ルガーP08は観たかった!実際は発売されておりませんが、このシステムで跳ね上がるトグルあアクションを観たかった!
というか、このシステムでルガー出す予定とかどれだけチャレンジングなのマルイさん!!聞けば、最初に発売したエアコッキングガンがルガーP08とか・・・。ほんとにチャレンジ好きな企業さんなんですね。
箱を開けるとこんな感じ。もう、模型少年大興奮!!
先日、東京マルイの89式ガスブローバックを購入しましたが、箱からしてとても豪華でかっこよく、一発で大好きになりました。
こういった、「購入者をサプライズで満足させ、ファンにする」戦略を昔から知っていたのですね。購入者は思いもよらない満足感を得られ、マルイさんはリピータを獲得できる、まさにWin-Winな関係。素晴らしい配慮です。(そしてカートリッジが8発付いていることに注目!)
余談ながら、最近はコストを抑えるため簡素な梱包になることが多いモデルガン界ですが、マルイのかっこいい梱包に見慣れている若い世代からしたら貧相に見えるのは仕方がないことなのかなと思います。マルイさんほど豪華には流石にできないだろうから、せめて造るモデルガンシリーズくらいにすればもうちょっと若い世代が振り向いてくれるかも、という感想です。
中敷きを取ってみるとパーツが山盛り。しかも右側にターゲットまで付いてます。にくい演出です。
基本的にはフレームやスライド、バレルなど大物はABS樹脂製で、ファイアリングピン、ハンマーなどどうしても金属化が必要な部品は亜鉛合金製。(エキストラクターは鉄製) そして、トリガーやセフティなど、強度は欲しいが樹脂化が可能な部品は徹底してジュラコン製になっています。
機械設計の仕事をやっている私(ひよっこですが)から見ても、すんばらしく考えられた材料選択。個々の部品の役割と材料の関係が絶妙にからみあい、3000円という小学生でも背伸びすれば手に入る値段に抑え込んだうえで利益が入るように考え抜かれています。ゴムパーツ抜いた樹脂パーツのランナーはABS製部品とジュラコン製部品の2枚だけ。これ設計した人はほんとに天才じゃないでしょうか。
しかも、このモデル、使用するABS接着剤同梱です!!チューブ入りでたっぷりと!小学生のときも驚愕しました。これの材料や接着剤の調達担当は天才じゃないでしょうか。(2度目)
これに「チェックしました!」の担当者のハンコ入りの紙も入ってます。つまり、ちゃんと品質保証者入ってます。ああ、そうか、マルイって天才的なメーカーだったのか(錯乱)
(残念ながら、すべて部品が揃っているかわからない状態での落札なので、現時点でABS接着剤とマガジンスプリングがありませんでした。ABS接着剤は市販のものを使用し、マガジンスプリングはどうにかする予定です。いまだにとってある通常バレルモデルからとろうかな。。。)
さて、ここまでほめちぎりましたが、ここからマルイ 造るモデルガンが、なぜ、「造る」なのか、その理由を見ていきましょう↓
これが現実です。
ご覧の通り、極限までコストを下げた関係上、フレーム、スライド、バレルまでもモナカ構造です。(※モナカ構造っていうのは、2分割された部品を左右貼り合わせてつくる、普通のプラモデルでは一般的な構造です)
ついでに言うとマガジンもモナカです。
強度が必要な部品が気持ちよいくらいまっぷたつになっております。
造るモデルガンの組み立ては、まずこの部品たちをABS接着剤で張り合わせることから始まります。
説明書には、何度も、何度も、くどいくらいたっぷりとABS接着剤を両面に塗布してから張り合わせ、強く押さえ、付属の輪ゴムで緊縛しろ縛って最低でも4~5時間は放置プレイ乾燥させろと、ただでさえコストダウンでページ数の取れない取説の最初の2ページをさいて口酸っぱく注意喚起がなされております。
外観を気にする気の小さい方向けに、「はみ出した接着剤は乾燥後ナイフで削ればいいから!」「内側にはみ出した接着剤はドライバーの先でこそぎ落とせばいいから!」と猛烈なすがりつきトーク対処法を示して、
何としてでも、たっぷり接着剤を塗ってもらう
というタングステンのような硬い意思を主張しています。
ええ、私も小学生のあの頃を思い出し、たっぷり滴らせたABS接着剤を、接着面か滴り落ちるのも構わず、指紋がべっとりと柔らかくなったABS表面に刻印されるのも気にせず、接着剤と溶けだしたABS樹脂で指の指紋が埋まるのも無視して塗りたくり、大人になってもあんまりかわらないひ弱な腕で、持てる限りの力を使って夢中で接着いたしました。
付属の輪ゴムが劣化してて切れること切れること。クリップやセロテープも動員して、小学生の頃を思い出しながら接着しました。
感想:
とんでもなく、楽しかった!!!
完全に、童心にかえってました。いやぁ、また造りたい!!もう、モデルガンこれだけ作ってりゃいいんじゃないかって、作業終わった直後は本気で思ってました!めっちゃ楽しい!!
ということで、気づいたら2500字超えてた今回ですが、いかがでしたでしょうか。
乾燥に関しては念のため1週間ほどかけたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに~!(^^)!
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