「唯一の”金属ブローバックM16″」 マルシンM16A1 ~その13:タニオ・コバ M4MGマガジンを使う:加工2、発火検証~
前回からの続きで、タニオ・コバ M4MGマガジンをマルシン M16A1に使用するための加工を行っていきます。
4.キャッチ穴サイズを調整する
キャッチ穴上部を切削した分、相対的にキャッチ穴下部にスペースができ、ガタついてしまうためプラバンでガタを埋め、調整していきます。
下側のでっぱりに0.4mmのプラバンを2枚、瞬間接着剤で貼り付けています。これも、切削と同様に実際にモデルガン本体に挿入し、現物合わせしながら枚数を調整してください。
この時点で、カートリッジを挿入し手動で装填してみると、チャンバー下部にカートリッジがぶつかり、スムーズに装填されません。どうやら、マガジン前方部とモデルガンのフィーディングランプに若干の段差があるようです。また、マガジン側面から見て、マガジンキャッチを中心に回転する方向にガタがあるため、これにより段差がさらに拡大していました。
そこで、下記の対策を施します↓
5.回転ガタ対策
下の写真のように、マガジン背部にプラバンを貼り付けます↓
マガジンがモデルガンに装填されたときに、マガジンとモデルガンの間のガタを少なくすることでマガジンの回転を抑え、給弾が安定するようにします。
これにより、手動では問題なく給弾されるようになりました。
発火検証
さて、これらを行った時点で試しに発火させてみました。
結果↓
まず、このようなジャムが頻発しました。ボルトのアゴがカートリッジのリムをとらえられず、他の部分に引っかかって給弾しようとして発生します。
チャンバーとマガジンの写真です↓
かなり良さそうに見えますが、発火すると各部品が振動するためか、ジャムが発生するようです。
これ以上マガジン位置を上にあげようとするとリップ部の切削が必要になります。プラスチックのリップを薄くすることになるので、慎重に加工が必要です・・・。
ちなみにデトネーター↓
カートリッジのガス抜けがいいためか、発火カスが大量に付着していました。デトネーターをドライバーで押さないと抜けないほどで、火薬カスがカートリッジ前進を妨げるため、不発が多発しました。
最後に、悲しいことが起きました↓
ディスコネクトが折れております。以前折れたときと全く同じ折れ方・・・。対策が必要です。
観察してみると、ハンマーが過剰に回転すると、ディスコネクトに接触、回転させてトリガーにぶつかるようです。つまり、ディスコネクトが、ものすごい勢いで回転するハンマーと指で押さえつけられたトリガーに挟まれることになります。
そこで、回転時にトリガーと接触する部分を削ってみることにしました↓
写真で白く塗った部分(約1mm)を金やすりで削り、こんな感じに↓
また、ハンマー後端のディスコネクトと接触する部分も削りました。(写真を撮り忘れてしまいました。いずれこのシリーズで公開します(*_*;)